
幼い頃に海沿いのこの町へ引っ越してきた主人公・友坂健次。目の前に広がる海は夏の日差しを照り返してラムネ色に輝いていた。 健次はその海で一人の少女と出会う。 少女の名前は近衛七海、健次の新しい家のすぐ隣に住んでいた。ベランダを挟んで、1、2メートルの距離、二人の部屋は手を伸ばせば届くほど近かった。 季節は巡り、時間は流れ、二人の思い出はその年月と共に積み重ねられていく。なんでもない日常、あたりまえの関係……二人にはそれがとても尊いものだった。日差しが強くなり、蝉の鳴き声が聞こえ、空は青く澄み渡る――今年も夏が来た。 健次と七海にとって当たり前の、だけど特別になる夏が。

S1 E12 • 2005/12/22
先に100個の貸しをつくった方が、貸しを与えた方の言う事をなんでも聞く。それが幼い頃、健次と七海の間で交わされた約束事――。 2学期――。 健次が交通事故を起こした。怪我は入院をしないといけないほど、大きなものだった。 七海は学校へは行かずに、毎日健次の入院する病院で看病にあたる。教室では、ふたりの席だけがぽっかりと穴を空け、病室では健次は目を覚まさないでいた。 毎日ひとつずつ、健次は七海に貸しを作っていった――。 みんなが健次を心配していた。鈴夏、ひかり、多恵に美空……。ほかにも誰もが健次の回復を願う。 そして冬の到来――。 町はすっかり雪化粧に覆われるが、健次は眠ったままで目を覚まさない。ついに、健次の七海への貸しは100を超えてしまった。そのとき、七海はこぼれる涙を抑えることができないでいた……。 春、新たな学年の新学期――。 健次の妹、鈴夏と同じクラスになった七海。学年の大半を健次の看病に費やした七海はもう一度、同じ学年を鈴夏といっしょに迎える。そして健次は……?
主要キャスト