
"あいつを好きな君の横顔が、たまらなく綺麗だったからーーー"
高校三年の冬。残りわずかとなった高校生活。このまま、なんとなく卒業していくのだと誰もが思っていた。突然、彼が帰ってくるまでは。中学の頃に一度は遠くの街へと引っ越した同級生。季節外れの転校生との再会は、「なんとなく」で終わろうとしていた彼らの気持ちに、小さなスタートの合図を響かせた。

S1 E12 • 2017/12/28
見事、美緒は第一志望の大学に合格する。「えのすい」のLINEグループには、祝福のメッセージとスタンプが並ぶ。瑛太からも「おめでとう」の言葉が届いた。受験の緊張感から解放された学校内の空気は穏やかで、卒業式までの時間は静かに流れていく。卒業式の当日。美緒は瑛太と連絡を取ろうとしていた。けれど、捕まらない。LINEも「おめでとう」の一言以来返事はなく、既読も付かない。それでも、美緒は「話したいことがある。待ってる」とメッセージを残す。美緒からのメッセージに気づいていながら、瑛太はあえて既読を付けていなかった。推薦を蹴るつもりで挑んだ大学受験だったが、結果は不合格。不甲斐ない自分のままでは、美緒の前には立てないと思っていた。そんな瑛太のもとに、卒業式が終わったあとで、陽斗がやってくる。最後に一打席勝負をしようと瑛太の方から勝負を持ち掛けていた。グローブを持って準備をする瑛太に、陽斗はバットを差し出してくる。ホームランを打てと。それを、瑛太は挑むように受け取る。バッターボックスに入った瑛太が放った打球は、春のはじまりの空に、高々と舞い上がっていき……。
主要キャスト