
"あの笑顔を胸に、 ミーナに逢えるその日まで。"
20世紀の中ごろ、ギリシャのある寒村シミトラを突然大きな地震が襲う。村に住む幼い兄妹は家族を喪い離れ離れになる。「歌手になって歌を歌いたい」…妹がいつも話していた夢を頼りに、兄はパリを目指す。一方、たった一人の兄とはぐれてしまった妹は、旅の一座に拾われて故郷を遠く離れていく。両親を失い心に大きな傷を負った彼女にあるのは、突き抜けるような青空と、誰かといつも一緒に唄っていた歌。 故郷のギリシャから、イタリア、フランス…兄妹はいつの日か再会するため、大戦の悲劇を乗り越えて復興へと向かうヨーロッパの地で、力強く歩み続ける。
S1 E52 • 2008/12/28
ローズが気持ちを打ち明けたあくる朝、パリの街には静かに雪が降り始めていた。クリスマスイブを迎え、ローズのアパートにも小さなツリーが飾られたが、ポルフィはローズにあげるものが何もなかった。ローズはポルフィが申し訳なさそうにポケットから取り出したガラクタを見ていたが、急にいたずらな表情になりガラクタからナットをつまみ上げる。ローズは素敵な指輪だとポルフィに微笑み、ポルフィに左手を差し出して薬指にナットをはめてもらう。今迄で一番素敵なプレゼントだと喜ぶローズを見て、ポルフィも一緒に嬉しくなる。ローズは暫くナットを見つめていたが、ポルフィにもクリスマスプレゼントを用意すると言うと外出していった。街中の電話ボックスの前に立ち、ローズがコートのポケットから取り出したのは、ティファニーの連絡先だった。ためらいを感じながらも、ナットの指輪を目にしたローズは、微笑みを浮かべダイヤルを回し始めるのだった。一方、ザイミスと近くの公園で落ち合うポルフィ。雪を見たことのない二人は珍しさに暫くふざけ合っていたが、ポルフィは昔母に言われた言葉を思い出しながら、旅の間の出来事への想いをザイミスに話し始める。二人は互いにギリシャにいた頃からとても成長したと認め合うのだった。
主要キャスト