
家族の顔は魔法の鏡だ。彼らの顔を見ると、そこに過去・現在・未来が映っている(GAIL L BUCKLEY)人はどんなに感情を押し殺しても、喜怒哀楽の微妙な表情は顔や態度に出てしまいます。“人相に人生あり”と、人の心の奥底を見抜く能力を持った似顔絵捜査官が、当ドラマのヒロインである平野瑞穂。原作は人気ミステリー作家の横山秀夫氏が著した「顔」。「だから女は使えねえ」と馬鹿にする男たち・・・そんな旧態依然とした男社会の警察組織の中で、したたかに、ひたむきに事件と立ち向かい人を幸せにしたいと思う瑞穂。事件そのものは刑事たち警察側が解決し、瑞穂はスーパーヒロインではなく、犯罪に関わった者の隠された真情や心の闇に迫っていく・・・そんなリアリティと警察ドラマとしての骨太な視点と、同僚の刑事・西島耕輔との恋愛模様を横糸に絡めながら、二人の成長をハートフルに描きます。ハートフルでエキサイティングなサスペンスストーリーとして、余韻の残るドラマです。
S1 E11 • 2003/6/24
瑞穂(仲間由紀恵)に耕輔(オダギリジョー)は、19年前に母を襲った犯人の顔を描かせた。まさにその時刻、その顔の男が樋口(余貴美子)のマンションを訪ねていた。男は、片岡菊馬(梅垣義明)という。片岡は、樋口の昔の患者であった。「ネックレスを送り付けたのはあなたね」と樋口。義手姿の片岡はそれを認め、「捌かないと昔のことをバラすと脅された。警察に行っても信じてもらえないから、先生に送った」と説明する。そして、驚愕の告白を付け加えた。「19年前の強盗殺人は、私がやった」。耕輔の事件を認めたのだ。「薬物を買う金欲しさに強盗に入った」のだと言う。瑞穂は、似顔絵を見ながら、本気とも冗談とも取れる感じで「見つけたら殺す」と言う耕輔に「この人に会うことは、自分自身に会うことです。復讐なんかしないで」と諭す。翌朝、樋口は鶴田(益岡徹)と佐藤(河原さぶ)を呼んで、片岡の話をした。耕輔の事件とアヤナ(望月瑛蘭)の事件の犯人が義手であり、手口が同じならば、片岡が同一犯の可能性は高い。樋口は、耕輔にこの話をしないよう、二人に念を押した。一方、耕輔は尾崎(品川祐)に協力させてデータベースから免許証の顔写真を検索し、似顔絵と合致した「片岡」を突き止めた。そんな耕輔に、加奈子(京野ことみ)が口を滑らせ、片岡が樋口にネックレスを送りつけてきたことを喋ってしまう。耕輔は樋口の部屋へ飛び込んだ。「なぜ隠したんだ? もう、片岡のことは調べはついてる」。耕輔は本部を飛び出した。鶴田は、耕輔の行動を案じ、片岡のもとへ急行した。鶴田や加奈子が、片岡の自宅兼印刷工場へ着くと、家から煙が出ている。踏み込むと、工場の奥の部屋で片岡が血を流して息絶えていた。なんと左手は義手ではない。そばに新聞紙が燻り、水がかけてあった。その背後の暗闇に男がいる。虚ろな目をした耕輔であった。そして、その手には血糊も生々しい包丁が握られていた・・・。
主要キャスト