
"四季の代行者"。彼らは四季の神々から与えられた特別な力を使い、各地に季節を巡らせている。しかし春の代行者・花葉雛菊が行方不明になってから十年間、この国の季節は春だけが消え去ったまま。春の護衛官・姫鷹さくらは十年間、主を必死に探し続けていたが、ある日突然雛菊が帰ってきたことで物語は動き出す。雛菊とさくらの、春を届ける旅が始まる。——不条理に奪われた大切な時間を取り戻すため。——恋い焦がれ続けたあの人に想いを伝えるため。——命に代えても守りたい "あなた" のため。これは四季をもたらす現人神とその護衛官の、喪失と再起の物語。何度傷ついても、それでも生きると願うあなたへ贈る、祈りの物語。

S1 E14 • 2026/6/28
――儚げで、弱々しくて、誰かに導いてもらわなくてはいけない、そんな娘はいま居なかった。春の代行者・花葉雛菊は、無辜の人々を守るため、迫りくる観鈴と対峙することを決意する。相対する「華歳」は、ビルの内部に数々の爆弾を仕掛けており、時間に猶予はない。「それ持って、雛菊とさくらで、上、行こう?」主の身を案じ、すぐに決断することができないさくらに、雛菊は語りかける。「……ごめん、ね、さくら。雛菊、今日しか、これ、言いません」「賊から、民を、逃がすこと。至上命令、とします。春の代行者としての、“君命”です」普段の可憐な雛菊とは違う、神々しく毅然とした態度はまさに現人神。「少しでも、多くの、命を、守る。その、お手伝いを、して下さい」民を救わんとする姿に、さくらのみならず、その場にいた全員が心を揺さぶられた。そして、冬の代行者・寒椿狼星とその護衛官・寒月凍蝶も、二人のもとへ向かう。代行者の始まりの物語は、ここで転機を迎える。――春と夏と秋と冬は、人間の一部にその力をお与えになり、冬は永遠に春を愛す時間を得た。かくして世に四季の代行者が生まれたのである。
主要キャスト